アワード

第77回ハマ展(横浜美術協会)

D-YCAP賞

平本昌子(写真)

第76回ハマ展(横浜美術協会)

D-YCAP賞「美術室」

藤川ひより(洋画部)

第75回ハマ展(横浜美術協会)

D-YCAP賞

稲葉草平(彫刻立体部)

第74回ハマ展(横浜美術協会)

D-YCAP賞

堀口 渚(写真部)

第73回ハマ展 (横浜美術協会)

D-YCAP賞

大野詳平(写真部)

第72回ハマ展 (横浜美術協会)

D-YCAP賞 

森田雅秋(洋画部)

 

第71回ハマ展 (横浜美術協会)

D-YCAP賞

平野あゆみ(彫刻立体部)

平野あゆみ/広島市立大学 芸術学研究科(博士前期課程)造形芸術専攻1年

私はもの作りが好きで、小さな頃から休みの日には木片で動物を作ったりしていました。

中学、高校ともに美術部で、進路に悩んでいた時に美術の先生の薦めもあり美術の大学に入りたいと思いました。絵やデザインよりも、粘土などで立体を作ることに惹かれたので彫刻科を目指し、大学に入学してからは粘土をはじめ、石、鉄、木、石膏、ミクストメディアなど伝統的な素材から自由な素材まで扱い、そのなかで私は一番鉄という素材に興味を持ちました。石や木は塊を削って形を作っていきますが、鉄は粘土のように素材を足して形を作っていきます。気に入らない形があれば取り除き、また新しい形をつけ、自由に様々な形に変えることができ、「硬いのに柔らかい」という特異な性質が気に入っています。

そして私は鳥や蝶、コウモリ、翼竜などをモチーフに制作するなかで空を飛ぶ生き物や、人工的に作り出された生き物に自分は惹かれているということもわかってきました。人に愛されるために作られた人工的な生き物と彫刻作品はとてもよく似ていると考えています。私が私の手を経て生き物を彫刻するという行為は、かつて誰かが「美しい」「可愛らしい」と信じて金魚や鳩や犬といった生き物を作り上げた行為と同じことであると感じます。美しい生き物をわたしがまた彫刻作品にするように私の彫刻もまた別の存在につながるのかもしれません。何かが失われるとしても、また新しいものが残されていく連鎖を生き物と彫刻から感じています。私もその連鎖の一因として制作を続けていきたいです。

 

 この作品は、新たな旅立ちをしました。詳細は、次のアドレスでご覧ください。

http://www.hiroshima-cu.ac.jp/news/content1997.html